ジャンル:ファンタジー
放送時期:2017.4-6(全12話)
原作:小説/枯野瑛(構成)
監督:和田純一
制作会社:サテライト・C2C
(ストーリー)
脚本:A
構成:C
END:B
(キャラクター)
魅力:A
デザイン:A
声優:B
・映像:B
・音楽:A
・売上:D (6話時点予測:E)
放送開始前期待度:☆☆☆
総合評価:★★★★★
今期、放送開始前に期待していいのか判断が一番難しかった作品。やけに長いタイトルからは危険な香りも漂っていましたからね・・。
結局タイトルは「終末」「救って」はよくわかるけれど、目に留まる率を上げるネタ的タイトルだったか・・という印象ではありますが、作品の出来としては予想よりも良かったという意味では今期トップクラスだったかもしれません。
1話冒頭、あるいはCM等で原作を知らない視聴者にとっても「悲劇的なエンディング」が予想される作品でしたし、「死亡フラグ」的なものをガンガン積み重ねていくスタイル・・「続きが気になる・・けど見たくないよぅ・・」と何とも言えない感情が芽生えましたね。
本来好みの作風とは言えないような気もしますが、しっかり楽しめた最大の要因は、主人公・ヴィレムとメインヒロイン・クトリ、メインキャラ二人が好みだったことが挙げられます。(↓の各話コメントでも「クトリちゃーん!」って何回も書いていますねw)
キャラクターデザインは少し古めに感じますが、映像、音楽も丁寧というかしっかりと作品にマッチしていました。映像・音楽・メインキャラを気に入ればそりゃハマれますよね。キャラクターに関しては作中で人間が一人のみ!というかなり特殊な設定ですが、バラエティに富みつつあまり嫌いと感じるキャラが出なかったのも大きいかもしれません。ネフレンというキャラも積み重ねが生きて最終話はホロリと来ちゃいました。悪友・旧友・サブキャラ等々。最終話のカエルさんとかも短いながら見せ場があり、見た目もバラエティに富みつつ印象に残るキャラ作りが成されていたなぁ・・と感心します。
OP&ED曲もなかなか良かったですし、1話と最終話で使われた「スカボロー・フェア」は作品の雰囲気作りに大貢献したのではないでしょうか。
全体を通して少し不満点を述べるとすれば、中盤のストーリーのみやや唐突に一区切りのクライマックスを迎えた感があったことでしょうか。(6話)
6話自体は思わずうるっときてしまった良回ではあったけれど、前後のストーリーからするとテンポが一瞬急に早まったと全体を振り返れば感じてしまいます。
これにはそれなりに理由があって、原作小説がこの時点で一旦打ち切りになりかけて、その結末が評判を得て打ち切りが回避されたという経緯があったようです。そう言われればなるほど、納得かも。
原作小説は残り2巻+別シリーズと展開が続いているようで、続きをアニメで見てみたい・・!けれど原作よりも「主人公ヴィレム・そしてメインヒロインのクトリ」という構成を若干強調したようなので、続編の制作は想定していないのかもしれませんね。
小説・・読んでみようかなぁ・・でも映像で見たいなぁ(やっぱり気に入った奴w)
1話・・★★★★★
2話・・★★★★
2話目にして「あれ、思った方向性と違う?」と感じてしまいました。もっと純粋なファンタジー物かと思っていたけれど・・?それでも結末(終末?)が気になる・・悲しい予感しかしない中果たして?!
3話・・★★★★★
4話・・★★★★★
フラグは無事折られました・・!!好感が持てる主人公で良い感じです。
5話・・★★★★
6話・・★★★★★
クトリちゃーーーん!最後ちょっとうるっときましたw(展開が予想以上に早いけれど)
中盤で既にこの展開、後半戦どうなるのかしら・・
7話・・★★★★
8話・・★★★★★
クトリちゃーーーん!(再び)
9話・・★★★★★
クトリちゃーーーん!(以下省略
悲しい結末に向かっていく予感というかそういう作品だという覚悟は十分出来ていますが、ただ残酷とか衝撃的とかではなく、作品の空気感というのかな、それはすごく好きです。
10話・・★★★★★
プロポーズキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
11話・・★★★★
ついに1話冒頭のシーンの状況に限りなく近づきました・・・
12話・・★★★★★
既に何回も見返してしまう最終話となりました(;ω;)
ネフレン・カエルさん・エルク・クトリ・アイセア・・・キャラが大事に扱われた作品だったからこそ、かなりビターなクライマックスにも関わらず満足感が残りました。誰の何に基準を置くかでハッピーエンドだよ!と言えるかもしれませんね。
「スカボロー・フェア」の再登場は上手いなぁ・・・
一番最後のシーンは転生?!では無いようで。原作者さんが脚本を直接担当し、妖精たちの物語を1クール作品としてクトリの物語にまとめなおしたとのことなので、
「クトリの終わりから始まった物語が、クトリの始まりで終わった」
という解釈でいいのではないかなと思います。