ジャンル:動物
放送時期:2017.1-
原作:けものフレンズプロジェクト
監督:たつき
構成・脚本:田辺茂範
キャラクターデザイン:吉崎観音
制作会社:ヤオヨロズ
放送開始前期待度:☆
(ストーリー)
脚本:S
構成:S
END:S
(キャラクター)
魅力:A
デザイン:B
声優:C
・映像:C
・音楽:A
・売上:不明(書籍の付属という形での販売のため)
総合評価:★★★★★
放送開始前は、「アニメ開始前にアプリゲームが終了してしまった悲しい作品」という前情報しか無くて視聴予定リストにさえ入れていなかった作品。(子供向けアニメだと思っていた部分もありました)
毎話画像多数で紹介をされている、「あにこ便」さんのサイトで3話の記事を見て、「あれ、ひょっとしたら面白い作品なのかも」と興味が出てみてみることにしました。
それでも1話の時点ではチープなグラフィック、声優さんの演技もどうなんだろう・・展開もよくわからない・・シュールな擬人化作品だという印象しか持てず。3話のトキさんのカオスな歌声、カフェにお客さんが来た時のアルパカさんの嬉しそうな姿。そして4話のツチノコさんがバラまいた伏線。このあたりからは右肩上がり、見れば見るほど「少なくともいい加減に作られた作品ではなく、ストーリー展開はしっかりしているぞ・・!」という期待感が高まりました。
このあたりから今期のダークホース作品として話題に出ることが多くなり、「情報に踊らされているんじゃぁ・・」と半信半疑ながら毎話楽しみに視聴するようになりました。
映像のチープさから「実は名作だ!」と断言するのはためらわれる・・。子供向けというには楽しみ方に大人向け要素が感じられる。こうしてレビューを書いている僕としてもどう評価するのがいいのか、自分がどう感じているのかがはっきりとわからないままでした。
ですが、終盤のストーリー展開でもうそんなことはどうでもいいや・・!心から面白い!!と確信できるようになりました。
11話の衝撃、期待と不安が集まった最終話の出来も文句なし!!全話見終えてから見直す1話も後々につながる要素が多数含まれていて印象がガラっと変わりましたね。
ストーリー展開が当初の予想をはるかに超えてしっかり緻密に用意されていたことが、見た目とのギャップもあり人気が出た最大の要因でしょうか。それでいて、「すごーい!たーのしー!」な世界観を裏切らずに全12話を終えたこともこれまで話題になってきた作品との違いかもしれませんね。
最終話も謎が残ったというよりは最終話自体が次へ向けての謎をそれまでと同じように用意したという感じがあり、すでに正式に発表された「続編」も楽しみですね!!
いろんなレビューサイトで最終話の感想として一番目立ったのは、作品に対しての「ありがとう!!」という声。最終話を期待して画面に向かった方が、ホロリと涙ありゆるい笑いもあり、そして最後の拍手を送った姿が思い浮かび、僕自身も、この1年趣味の中心にアニメを据えた生活を送ってきた中で、こうした作品に立ち会えたことに「感謝」です!!
(各話レビュー)
1話・・★★
2話・・★★★★
3話・・★★★★★
4話・・★★★★
放送前の期待度は無かった作品。スマホゲーがアニメ放送開始前の12月に配信終了となるまさかの事態・・。放送前に既に事故ってしまったのか・・と思いきや。
1話はシュール過ぎてなんじゃこりゃ・・となったものの、その後じわじわと評判が上がり、今期のダークホース作品筆頭に?!
頭を空っぽにしても、散りばめられた伏線を真剣に考察してもどちらでも楽しめる作品です。
すごーい!たーのしー!
5話・・★★★★
4話でかなり明かされた舞台背景・・はいったんお休みしてビーバーさんとプレーリードッグさんの共同作業回。1話完結型としても十分楽しめるストーリーでした。すごーい!たーのしー!
チープさもあるグラフィックも味があると感じるようになってしまった。結末とその後の展開に期待感が高まります・・!
6話・・★★★★
あららまさかのシリアス展開・・?!と思いきやあっさりゆるーい合戦が始まりました・・w
一気にたくさんのフレンズが登場したけれど、それぞれ個性が出てますね!
それでいて最後に次が気になる要素「ヒト」「羽根」をチラ見せして終えるあたりストーリーも良くできているなぁと思います。映像はチープだけどw
7話・・★★★★★
図書館到着でかばんちゃんの正体が正式に「ヒト」、唯一の生き残り(という表現が適切かは未知だけど)と判明!!
序盤から漂わせていた不穏な気配、作品を考察している人たちにとってもここまでは予測できた展開でしょうか。ただしまだ7話!ここからどうお話をまとめていくか、注目です!ストーリーはよく練られていると感じますし期待大!一過性の話題作に留まるか、それを超えるブームが続くか・・果たして?!
8話・・★★★★
次回予告でワイワイやっていたペパプ(PPP)回!これまでに比べて少し異質。チープなグラフィックが少しマイナスに感じたかも?歌も声優さんも・・まあアイドル物じゃないですもんね。ストーリー的には一話で程よくまとまっていて新情報も相変わらずテンポよく開示されています。
9話・・★★★★★
キタキツネ&ギンギツネ可愛かった!!相変わらずのマッタリ感を感じながらも次々と送り込まれる情報量。最終話がどうなるのか・・?!
10話・・★★★★★
オオカミさんがホラをふくホラー回・・?!というダジャレは置いといて、本当にストーリー展開がよく練られている作品だなぁと感心しきり。ジャパリパーク、かばんちゃん、フレンズ、「セルリアン(次回サブタイトル)」・・。ゆるーい雰囲気の裏で考察しがいのある、「こうじゃないの?」と考えたことがテンポよく答え合わせが示され、次の謎が提示される。残り2話、目が離せませんね!!
11話・・★★★★★
最終回手前でまさかの衝撃回!最後の展開で「えっマジで」とマジで声が出てしまった・・。「まどかマギカの3話に匹敵する衝撃だ」といった感想も出ているようですが・・納得です。映像としてはここ最近の作品で「クオリディア・コード」て似たシーンがあって、映像のクオリティ的には大差なし・・。だけどそれまでの積み重ねがあったからこそのインパクト。ラストどうなるんでしょう、ハッピーエンドだと信じていますけどね!
1話でカバさんに「あなたなんにもできないのね」と言われてしまったかばんちゃんが見せた登って泳いでのシーンにはジーンと来てしまいました。12話1クールの作品のストーリー展開としてはなかなか他と比べられない完成度だなぁと感じます。
最終話が待ち遠しい!
12話・・★★★★★
期待が高まり「バッドエンドもあるんじゃ・・」と情報が飛び交う中迎えた最終回。結果は・・・
大満足の納得の最終回でしたー!!
フレンズ大集合の王道展開から、サーバルちゃんの名演、1話の対比が素晴らしい「紙ヒコーキ」、ラッキーさんが見せた「感情」・・・涙無しでは語れないかばんちゃん救出&巨大セルリアン退治。からの最後はやっぱり「けものフレンズ」らしいたーのしー!な締め方。話題になり始めてからずっと半信半疑だった部分もあったけれど、間違いなく名作だー!!
続編も制作が発表され、けものフレンズの世界をまだまだ楽しめそうですね。良い作品をありがとう!!