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ジャンル:ホームコメディ
放送時期:1期 2010.10-12・2011.2-5(全13+3話)
2期 2013.4-6・2013.8(全13+3話)
原作:小説/伏見つかさ
監督:神戸洋行
構成:倉田英之
音楽:神前暁
制作会社:1期:AIC Build
2期:A-1 Pictures
(ストーリー)
脚本:A
構成:A
END:B
(キャラクター)
魅力:A
デザイン:A
声優:B
・映像:B
・音楽:A
・売上:A
総合評価:★★★★★
この作品を一言で表現するとしたら、
「こんな妹が存在するわけがない。」
終始このスタンスで「いやいやいや・・w」とツッコミを入れながら見ることができれば楽しめる作品です。
「タイトルが長い系のラノベ発アニメの中で屈指の売り上げ」という情報を得た上で見始めたわけですが、「あっこの作品は面白い」と感じ始めた分岐点は1期の第3話。妹(桐乃)の趣味が親にバレてしまったあとの展開。両親がしっかりとした形で登場するのもこの作品の特徴だし、1期全体の評価として兄(京介)の兄っぷり(?)にすげぇ・・と感心させられる部分もあり、1期終了時の作品評価は文句なしの★5!!
2期に入るとやや悪ノリに感じる部分が出てきて、特に京介は毒されてしまったか壊れたなぁ・・印象を持ちました。それでも紆余曲折を経ての2期12話でのハーレム的展開はそれまでの奮闘を考えると納得が行く(他の作品に比べてですが)部分もあり、13話での答え合わせ的な部分では上手く作品をまとめたなぁ感じました。そして2期最後の14〜16話。ある程度噂は聞いていたので見るのが怖かったんですが(それまでの作品の印象を台無しにしてしまいそうな可能性もあったので)、この作品のラストとしてはアリだったのかぁと僕は思いました。ハーレム的展開になった作品がきちんとした終わりを迎えることはほぼ無いといっていい中で、「こんな兄妹が存在するわけがない。」にバージョンアップして、後腐れなく(?)現実に帰りつつ終わったなぁ、と僕は感じたんですよね。
最初に述べた通り、妹(桐乃)というキャラをネタキャラとして捉え、周りを彩ったキャラ達のほうに魅力を感じて作品を見続けたからこその感想だといえるでしょう。その前提が違う人が見ると作品の印象は大きく変わると思います。
その他この作品の印象としては、OP映像が毎話違い、EDに関しては全て違う曲!という気合の入りっぷり。力が入っている作品だといろんな部分でビシビシ感じることが出来ます。クオリティは相当高いです!というのは一つモチベーションになりますよね。
あとはこの作品を見ていて、結構心が抉られる部分があったことも記しておきます。
僕もこうして100作近いアニメを見続け、レビューをしてみようと考える時点で結構ディープな世界に足を踏み入れておりますw
当ブログを見に来てくださる方も、アニメファンもしくはDQ10を含めたネトゲプレイヤーの方々がほぼ全てだと思います。
世間一般から見たらマニアックな世界という自覚があったり、趣味が合う人と合わない人との間で落差があったり。そもそも趣味を理解してくれそうにない人には趣味を隠すというケースもあるかもしれませんね。
「こんな妹はいねぇ!」と言いつつも「全てひっくるめて自分だ」という桐乃が抱える悩みという部分には共感できる部分があり、ひどい目に遭いつつも頑張り続けた兄・・トータルの評価は少し迷いましたが★5に値する作品!ということで締めたいと思います。
もし見てみようと思われる方がいれば、とりあえず3話まで見て判断することをお勧めします。