⇒アニメ・レビュー一覧に戻る
ジャンル:サスペンス・アクション・群像劇
放送時期:2009.4-6(全11話)+劇場版2話(2009.11・2010.3)
原作・監督・構成:神山健治
キャラクターデザイン:羽海野チカ(原案)・森川聡子
音楽:川井憲次
制作会社:Production I.G
フジテレビ・ノイタミナ枠
(ストーリー)
脚本:C
構成:B
END:D
(キャラクター)
魅力:B
デザイン:C
声優:C
・映像:B
・音楽:C
・売上:B (劇場版:A)
総合評価:★★★
キャッチコピーは
「この国の”空気”に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語」。
放送形態はやや特殊で、最初からテレビアニメ11話・劇場版2話で完結するストーリーとなっています。
テレビアニメ版もしくは劇場版のみでも見れなくはありませんが、やはり両方を続けてみる方が良いと思います。
ストーリーの内容はネタバレになる部分もありますので、Wikipedia等で概要だけでもチェックしていただけたらと思います。
お話の題材としては非常に面白かったですし、主人公も独特で魅力あるキャラだったと思いますが、全体としては今一つ納得がいかない部分もありました。
主人公は「100億円を自由に使って閉塞感漂う日本を救う」というルールのゲームに参加させられる12名のうちの1人となりますが、主人公はともかくとして、残りの11人の中で「なんでこんな人が選ばれたの・・」という人がかなりいました。
100億円という設定は多いと感じるか少ないと感じるか・・これは判断が分かれるところかと思いますが、結局「こういう方向性、可能性もありますよね」という形での提示しかできないだろうなぁ、と感じました。題材が題材なので、真剣に考えようとするといろいろなところでツッコミ所が出てきちゃって、そういう意味ではやっぱりいろいろ考えさせられる面白い作品と言えるとは思います。
アニメ版11話の中でデザインはともかく、「あらかわいい」と感じたヒロインでしたが、劇場版に移っての冒頭のシーンで何だか妙にガッカリするシーンがあって、興味がそがれた部分があります。
これは一例ですけどアニメ11話⇒劇場版2話という流れの中でどうしても「劇場版だけを見てくれる層」への意識もあったのかな、と思いますから、テレビ版のアニメを中心に評価をしようとするとやや苦しい部分も出るかもしれませんね。
この作品に関しては2クール22話で放送されていたら更に面白い作品だったという気がしちゃいますが、商売としては面白い試みだったんでしょうね。